医学研究とエビデンス

EMDR療法を支持する科学的根拠の概要です。

作用機序

EMDRが作用する理由について、研究では主に2つの仮説が示されています:

  1. ワーキングメモリへの負荷: 二重課題(記憶を思い出しながら目を動かすこと)は、容量に限りのあるワーキングメモリに過剰な負荷をかけます。その結果、再固定化される記憶の質と強度が低下します。
  2. レム睡眠の再現: 眼球運動は、脳が日々の出来事や感情を処理・統合するレム(REM)睡眠の段階を模倣します。

臨床的有効性

WHOの推奨

2013年、世界保健機関(WHO)は、子ども、青少年、成人のPTSD治療にEMDRを正式に推奨しました。

有効性研究

30件を超えるランダム化比較試験がEMDRの有効性を確認しています。単回のトラウマを経験した人の84%-90%が、わずか3回の90分セッション後にPTSDの診断基準を満たさなくなったという研究結果があります。

参考文献